オカヤドカリの飼い方について

2020.01.15

 

 環境について 

・オカヤドカリの水槽内は温度約25℃前後、湿度約60~80%ぐらいを目安に保てるように、温度は爬虫類用のパネルヒーターや暖突等を使用し、湿度は水場や海綿・砂を湿らせる等で調節してください。

・オカヤドカリは脱走のプロなので必ず網や蓋をしましょう。

・砂の中で脱皮しますので、飼っている子(これから飼う予定の子)の中で一番大きいオカヤドカリの3倍以上の深さのサンゴ砂やヤシガラマット等を敷いてください。

オカヤドカリにも砂の好みがありますので、別々の砂を入れた入れ物を水槽の中に用意してあげるのもいいと思います。

・サンゴ砂やヤシガラマットは潜れるぐらいに湿らせてあげると良いです。ビチャビチャに濡れすぎてるのは×
(サンゴ砂は使用前に水洗いをして乾かします)

 ご飯について 

・何でも食べます。人のご飯の味付け前の物を分けてあげたり、赤虫(冷凍ではなく乾燥や半生タイプ)や植物、野菜類・肉類・魚類等いろいろな物をバランス良くローテーションであげてください。

オカヤドカリは雑食性ですのでいろいろな食べ物を食べます。必要な栄養素を体内では作り出せない為食べ物から栄養を摂取しないといけません。

グルメというより同じ物ばかりだと栄養が偏り他の栄養を欲して食べなくなります。いろいろな食べ物をバランス良く食べないと生きていけないのです。

(ポップコーンはおやつなのでポップコーンのみでの飼育はおすすめできません)

ご飯の放置はコバエやダニ・チャタテムシ等が発生する原因になるので、毎日取りかえましょう。

 住かについて 

・オカヤドカリは脱皮を繰り返すことで成長し、貝殻が狭くなると今の貝殻より少し大きめの貝殻にお引っ越しをします。
オカヤドカリ自身が自分の好みの貝殻を選んでお引っ越しをするので、複数個を水槽内に置いてあげてください。
( 貝殻が無い・数が少ない場合は奪い合いのケンカをしてしまいます)

・ガジュマルやアダン等の植物を入れてあげると登ったり葉を食べたりして、とても可愛い姿を見る事が出来ます。

2つ用意して、うち1つは葉を食べ尽くされる前に取り出し、別のもう1つの植物を入れる等交替で入れてあげると植物も長持ちします。

ですが、オカヤドカリ水槽の中で植物を育てるのは案外難しいものです。別の場所で植物を育て、葉っぱだけ与えてあげてもよく食べてくれるのでオススメです。
(無農薬の物を与えてあげてください)

 真水と海水について 

・真水…オカヤドカリは陸棲で腹部による皮膚呼吸がメインですが、かつての水棲の名残がありエラ呼吸もすると言われています。乾燥に弱く湿った状態で呼吸をするので、貝殻の中に少量の水を入れて生活しています。自然界ではその水が海水で、陸棲でありながらも貝殻の中に小さな海を持ち歩いていると言われています。

 

飲み水の真水は汚れやすいのでできるだけ毎日取り替えるようにしてください。

※水道水にはエラ等を傷つけるとされる塩素が含まれていますので、中和剤でカルキ抜きをするか塩素が抜けるまで天日干しをした水・湯冷まし等をあげてください。

・海水…オカヤドカリは海水が大好きです。真水と海水を並べて置いておくと海水に集まる事がよくあります。
ミネラル補給の為にも海水は入れてあげたいものです。
(蒸発すると濃度が濃くなるので汽水ぐらいでもOK)
※塩を溶かした塩水は海水の代わりにはなりません

 必要な物 

・水槽、蓋
・砂
・温度&湿度計
・ご飯入れ、水入れ
・隠れ家
・貝殻
・ヒーター

流木やはしご、ガジュマル等を入れると、レイアウトも楽しめます。

 できれば欲しい物

・人工海水
・海綿

みなさんもオカヤドカリとの暮らしを楽しんでください!

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